
Googleタグマネージャーの新規登録とアカウント作成に、最新版GA4との連携とサイトへのタグ設置方法について初心者の方でも簡単にわかるように解説します。
ブログやWebサイト運営をしている方、これから始めようと考えている方でGoogleタグマネージャーの利用を検討しているなら必見の情報です。
- Googleタグマネージャーってなに?
- Googleタグマネージャーのアカウント作成方法は?
- GoogleタグマネージャーにGA4を連携したい。
- Googleタグマネージャーのタグをサイト(WordPressなど)に設置する方法は?
上記のような悩みや疑問を抱いている方は、当記事を読めば誰でも10分でGoogleタグマネージャーの新規登録と設置方法がわかります。
この機会にぜひ、Googleタグマネージャーを利用したタグの一括管理に挑戦してみてはいかがでしょうか。
Googleタグマネージャーとは


Googleタグマネージャー(GTM)とは、Googleが提供しているタグ管理の無料ツールです。
GTMが無かった頃は、計測タグ(GAなど)や広告タグ(GSN・GDNなど)を利用するために、ブログやWebサイトの対象ページに対してトラッキングコードを複数設置する必要がありました。
その結果タグの管理が煩雑になり、追加や削除の度にhtml(ソースコード)を編集する必要がありました。
しかしGTMがリリースされてからは、GTMのタグを全てのページに設置しておくことで、計測トリガーやイベント取得などを容易に行うことができるようになりました。
Googleタグマネージャーの特徴


Googleタグマネージャーを設置することで下記の設定を簡単に行うことができます。
- html編集などのコーディングが不要なので、タグの設置が簡単
- タグの追加・編集・削除がGTMの管理画面で可能
- 公開前にプレビューで動作確認と設置状況の把握が可能
- バージョン管理によるバックアップ機能で、設定間違いにもスピーディに対応可能
- 複数のタグを一括管理
- 複数人によるタグ管理ができるので、対応コンテンツごとの管理も可能
html編集などのコーディングが不要なので、タグの設置が簡単
GTMを利用すれば、ブログやWebサイトの立ち上げ(リリース)のタイミングのみタグの設置を行えば、それ以降の編集は必要ありません。
WordPressなどを利用していれば、初心者の方でもタグの設置が簡単に行えます。
タグの追加・編集・削除がGTMの管理画面で可能
GTMをブログやWebサイトに設置しておけば、GTMの管理画面でタグの「追加・編集・削除」が行えます。
広告用のタグやクラウドサービスなどのタグも設置できるので、タグの管理が簡単です。
公開前にプレビューで動作確認と設置状況の把握が可能
GTMには公開前に動作確認を行える機能として「プレビュー」機能があります。
プレビュー機能を使えば、設定に間違いがあっても事前に確認できるので、計測ミスを軽減することができます。
バージョン管理によるバックアップ機能で、設定間違いにもスピーディに対応可能
間違って公開してもバージョン管理されているので、以前のバージョンに戻すことができます。
いわゆるバックアップ機能となるので、初心者の方でも安心して設定できます。
複数のタグを一括管理
GTMの最大の特徴は「タグの一括管理」です。
Googleアナリティクスのタグだけでなく、広告に利用するタグ、他の分析系タグ、フォームツール系タグ、クラウドサービス系のタグなど多岐に渡って設定管理ができます。
複数人によるタグ管理ができるので、対応コンテンツごとの管理も可能
GTMは管理権限を細かく分けて複数人でタグ設定管理ができます。
分析担当者・広告担当者ごとにタグ管理ができるので、設定の重複やミスにつながりづらいです。
Googleタグマネージャーの新規登録方法


Googleタグマネージャーの新規登録方法について初心者の方でもわかりやすく解説します。
WordPressなどでブログやWebサイトを始めたい方もしくは初めている方で、タグを一括管理できるようにしたい方は、ぜひ参考にしてください。
Googleタグマネージャーの登録は5分もあれば完了できます。
Googleタグマネージャーは無料ツールなので、利用方法さえ理解すればタグ管理が簡単になります。
タグマネージャーのタグを設置しておくだけで、今後ブログやWebサイト側(WordPressなど)にタグを設置する必要がなくなります。
Googleアカウントを取得する(持っていない方のみ)
Googleタグマネージャーを利用するには「Googleアカウント」が必要です。
GoogleアカウントがあればGoogleの提供する便利な無料ツールを利用できます。
「Googleアカウントの作成方法」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。


Googleアナリティクスにサイトを登録する(登録がまだの方のみ)
Googleタグマネージャーを利用する場合は「Googleアナリティクスの登録」から始めましょう。
Googleアナリティクスがあれば、ブログやWebサイトのアクセス解析を行うことができます。
「Googleアナリティクスの登録」がまだの方は、下記の記事をご確認ください。


Googleタグマネージャーにログインする
Googleタグマネージャーにログインする方法を解説いたします。
Googleタグマネージャーのログインページにアクセスします。
- 「タグマネージャーにログイン」をクリックします。


- 「メールアドレス」を入力します。
- 「次へ」ボタンをクリックします。


- Googleアナリティクスのログイン画面になりますが、そのまま進めてください。
- 「パスワード」を入力します。
- 「次へ」ボタンをクリックします。


「Googleタグマネージャーにログインする」の解説は以上です。
Googleタグマネージャーのアカウントを新規作成する
Googleタグマネージャーでアカウントを新規作成する方法を解説いたします。
Googleタグマネージャーの管理画面にアクセスします。
- 「アカウントを作成」ボタンをクリックします。


- 「アカウント名」を入力します。
- 国は「日本」を選択します。
- 「コンテナ名」を入力します。
- ターゲットプラットフォームは「ウェブ」を選択します。
- 「作成」ボタンをクリックします。
【アカウント名に関して】
ブログサイトを運営する企業名もしくは個人名などにしておくとわかりやすいです。
【コンテナ名に関して】
ブログ名やサイト名、ブランド名もしくはドメインなどサイトを特定できる名前を設定しましょう。


- 「GDPRで必須となるデータ処理規約にも同意します」にチェックを入れます。
- 「はい」ボタンをクリックします。


- 「トラッキングコード」をコピーして保管しておいてください。(ブログやWebサイトへの設置で使用します)
- 「トラッキングコード」をコピーして保管しておいてください。(ブログやWebサイトへの設置で使用します)


「Googleタグマネージャーのアカウントを新規作成する」の解説は以上です。
「測定ID」をGoogleタグマネージャーに登録する(GA4)
Googleアナリティクス管理画面にアクセスします。
Googleアナリティクス(GA4)の管理画面から「測定ID」を確認してコピーします。
- 左側のメニューバーから「歯車マーク(管理)」をクリックします。


- プロパティの「データストリーム」をクリックします。


- データストリームの該当「ストリーム名」をクリックします。


- 「測定ID」をコピーします。


Googleアナリティクス(GA4)の「測定IDのコピー」は完了です。
続いてGTMの管理画面で「GA4タグの登録」を行います。
- 左側のメニューから「タグ」をクリックします。
- 「新規」ボタンをクリックします。


- 「タグの設定」枠をクリックします。


- 「Googleアナリティクス:GA4設定」をクリックします。


- STEP4でコピーした「測定ID」をペースト(挿入)します。
- 「トリガー」枠をクリックします。


- 「All Pages」を選択します。(タグが設置されているページ全てが計測対象と言う意味です)


- 「タグ設定」の名前を入力します。(特に決まりはありませんが、わかりやすい名前が良いです)
- 「保存」ボタンをクリックします。


- 「公開」ボタンをクリックします。


- 「バージョン名」を入力します。(必須ではありません)
- 「公開」ボタンをクリックします。


公開ボタンをクリック後「公開完了画面」が表示されます。


「「測定ID」をGoogleタグマネージャーに登録する(GA4)」の解説は以上です。
「トラッキングID」をGoogleタグマネージャーに登録する(UA)
Googleアナリティクス管理画面にアクセスします。
Googleアナリティクス(UA)の管理画面から「トラッキングID」を確認してコピーします。
- プロパティの「トラッキング情報」をクリックします。
- トラッキング情報の「トラッキングコード」をクリックします。


- 「トラッキングID」をコピーします。(UA-000000000-1まで全てをコピーします)


Googleアナリティクス(UA)の「トラッキングIDのコピー」は完了です。
続いてGTMの管理画面で「UAタグの登録」を行います。
- 左側のメニューから「タグ」をクリックします。
- 「新規」ボタンをクリックします。


- 「タグの設定」枠をクリックします。


- 「Googleアナリティクス:ユニバーサル アナリティクス設定」をクリックします。


- 「ページビュー」を選択します。
- Googleアナリティクスの設定の設定変数を選択で「新しい変数」を選択します。


- STEP2でコピーした「トラッキングID」をペースト(挿入)します。


- 「変数設定」の名前を入力します。(特に決まりはありませんが、わかりやすい名前が良いです)
- 「保存」ボタンをクリックします。


- Googleアナリティクス設定が「設定した変数」になっているのを確認します。
- 「トリガー」枠をクリックします。


- 「All Pages」を選択します。(タグが設置されているページ全てが計測対象と言う意味です)


- 「タグの設定」の名前を入力します。(特に決まりはありませんが、わかりやすい名前が良いです)
- 「保存」ボタンをクリックします。


- 「公開」ボタンをクリックします。


- 「バージョン名」を入力します。(必須ではありません)
- 「公開」ボタンをクリックします。


公開ボタンをクリック後「公開完了画面」が表示されます。


「「トラッキングID」をGoogleタグマネージャーに登録する(UA)」の解説は以上です。
GoogleタグマネージャーのトラッキングコードをWordPressサイトに設置する方法


「Googleタグマネージャーのアカウントを新規作成する」で発行した「トラッキングコード」を「WordPress」に設置する方法を解説します。
設置にはいくつかの方法があります。
当記事の手順通りに進めれば設置は2分で完了できます。


WordPressプラグインを利用する方法
Googleタグマネージャーを簡単に設置できるプラグインも複数あります。
- Google Tag Manager for WordPress
- Site Kit by Google
上記は一部ですが、その中でも設定が簡単な「Google Tag Manager for WordPress」を利用する方法を解説します。


\ WordPressのGTM管理プラグイン /
WordPress(ワードプレス)のログイン画面にアクセスします。
- 「ユーザー名」を入力します。
- 「パスワード」を入力します。
- 「ログイン状態を保存する」をチェックします。
- 「ログイン」ボタンをクリックします。


- 管理画面の左側メニューから「プラグイン」にカーソルを合わせます。
- 「新規追加」をクリックします。


- 右上の検索窓に「Google Tag Manager for WordPress」と入力します。
- GTM4WPが表示されるので「今すぐインストール」ボタンをクリックします。


- 「有効化」ボタンをクリックします。




- 管理画面の左側メニューから「設定」にカーソルを合わせます。
- 「Google Tag Manager」をクリックします。




- Google Tag Manager IDに「GTMでコピーID」をペーストします。
- Container code ON/OFFで「On」にチェックを入れます。
- Container code compatibility modeで「Off」にチェックを入れます。
- 「変更を保存」ボタンをクリックします。




「WordPressプラグインを利用する方法」の解説は以上です。
テーマの機能を利用する方法
有名なテーマを利用していれば、テーマごとに用意されている設置方法があります。
- SWELL
- Cocoon
- JIN
上記テーマは一部ですが、それぞれの設置方法について解説します。
WordPressテーマ「SWELL」に設置する
ConoHa WINGを利用中の方は、WAFを停止しないと高度な設定でエラーが発生します。
WAFを停止してから高度な設定で設定し、設定した後に再度WAFを起動してください。
- ConoHa WING WAF設定の「利用」チェックを外します。
- 「設定を更新する」ボタンをクリックします。


- ConoHa WING以外のレンタルサーバーでも同じ事象が発生する場合がありますので、同様にWAFを一時的に停止してから設定してください。
WordPress管理画面から解説します。
- 管理画面の左側メニューから「外観」を選択します。
- 「カスタマイズ」をクリックします。


- 「高度な設定」をクリックします。


- 「headタグ終了直前に出力するコード」の枠内に「GTMの<head>内(上段から)コピーしたトラッキングコード」をペースト(挿入)します。
- 「bodyタグ開始直後に出力するコード」の枠内に「GTMの<body>内(下段から)コピーしたトラッキングコード」をペースト(挿入)します。
- 「公開」ボタンをクリックします。


「WordPressテーマ「SWELL」に設置する」の解説は以上です。
「WordPressテーマSWELLにGTMを設置する方法」を詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。


SWELLの特徴と導入方法
「SWELLの特徴と導入方法」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。


WordPressテーマ「Cocoon」に設置する
WordPress管理画面から解説します。
- 管理画面の左側メニューから「Cocoon設定」にカーソルを合わせます。
- 「Cocoon設定」をクリックします。


- 「アクセス解析・認証」タブをクリックします。


- GTMで「コピーしたID」をペーストします。
- 「変更をまとめて保存」ボタンをクリックします。




「WordPressテーマ「Cocoon」に設置する」の解説は以上です。
WordPressテーマ「JIN」に設置する
ConoHa WINGを利用中の方は、WAFを停止しないとHTMLタグ管理でエラーが発生します。
WAFを停止してからHTMLタグ管理で設定し、設定した後に再度WAFを起動してください。
- ConoHa WING WAF設定の「利用」チェックを外します。
- 「設定を更新する」ボタンをクリックします。


- ConoHa WING以外のレンタルサーバーでも同じ事象が発生する場合がありますので、同様にWAFを一時的に停止してから設定してください。
JINを利用している方は、下記の手順で設定できます。
テーマのヘッダーファイルに貼り付ける方法
WordPressの管理画面からテーマファイルエディターに「GTMのトラッキングコード」を設置する方法を解説します。
WordPress管理画面から解説します。
- 管理画面の左側メニューから「外観」にカーソルを合わせます。
- 「テーマファイルエディター」をクリックします。


- 編集するテーマを選択で「親テーマ」を選択します。
- 「選択」ボタンをクリックします。
- 「テーマヘッダー」をクリックします。


- <head>タグの下に「<head>内のGTMトラッキングコード」をペースト(挿入)します。
- <body>タグの下に「<body>内のGTMトラッキングコード」をペースト(挿入)します。
- 「ファイルを更新」ボタンをクリックします。


「テーマのヘッダーファイルに貼り付ける方法」の解説は以上です。
テーマのヘッダーファイル「header.php」から編集する場合は下記のリスクに注意してください。
- WordPressテーマを更新するときにコードがリセットされてしまう
- コードのペースト位置を間違えてサイト崩れが発生する(元に戻せば直ります)
特に初心者の方は、コードに慣れていないので別の方法を選択しましょう。
Googleタグマネージャーのトラッキングコード設置を確認する方法(Google Chrome)


Googleタグマネージャーのトラッキングコード設置が成功しているか確認する方法として、Google Chrome(グーグルクローム)の拡張機能「Tag Assistant Legacy (by Google)」を利用する方法があります。
早速Google Chromeの拡張機能「Tag Assistant Legacy」を設定する方法を解説します。
Google Chromeの拡張機能「Tag Assistant Legacy」を設定する
Google Chromeの拡張機能「Tag Assistant Legacy」にアクセスします。
- 「Chromeに追加」ボタンをクリックします。


- 「拡張機能を追加」ボタンをクリックします。


- 「拡張機能アイコン」をクリックします。
- 「Tag Assistant Legacyのクリップ」をクリックします。


Tag Assistant Legacyのクリップをクリックすると、アイコンが表示されます。


「Google Chromeの拡張機能「Tag Assistant Legacy」を設定する」の解説は以上です。
Tag Assistant LegacyでGTMのトラッキングコード設置を確認する
Googleタグマネージャーを設置したサイトのトップページにアクセスします。
- 「Tag Assistant Legacyアイコン」をクリックします。


- 「全てのチェック項目」にチェックを入れます。
- 「Done」ボタンをクリックします。


- 「Record」ボタンをクリックします。


- 左上の「更新」ボタンをクリックします。


- エラーの場合はタグアイコンが赤で表示されます。


「Tag Assistant LegacyでGTMのトラッキングコード設置を確認する」の解説は以上です。
Googleアナリティクス(GA4)でアクセス解析を行う方法


すべての設定が完了したら、GA4でアクセス解析を行ってみましょう。



GA4の基本や初期設定、レポートの使い方などを知りたい方は、下記の記事をご確認ください。
「Googleアナリティクス4の基本と初期設定」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。


「Googleアナリティクス4のレポート使い方・見方」について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認ください。


まとめ
当記事では「Googleタグマネージャーの登録とGA4連携から設置方法」について解説しました。
- Googleタグマネージャーってなに?
- Googleタグマネージャーのアカウント作成方法は?
- GoogleタグマネージャーにGA4を連携したい。
- Googleタグマネージャーのタグをサイト(WordPressなど)に設置する方法は?
上記のような悩みや疑問について解説しましたが、解決できましたか?
ブログやWebサイト運営を行なっている方にとって、Googleタグマネージャーの利用は必須ではありません。
が、今後のことを考えれば設置しておいて損はありません。
Googleタグマネージャーを利用したGoogleアナリティクスの設定方法もあるので、タグの管理以外にも利用用途は多岐に渡ります。
Googleタグマネージャーの登録とGA4連携から設置方法を解説(初心者必見)は以上となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。